TEST RIDE

[試乗記]

人はなぜマスタングに憧れるのか?

1968 フォードマスタングGT390ファストバック

映画に見るヒーローの愛車

アメ車に詳しい人もそうでない人も必ず知っている存在。それがマスタングである。その理由は昔ながらのヒーローだからだった。

更新日:2024.01.12

文/田中 享(Tanaka Susumu) 写真/フォードモーター

アメリカンにも刷り込まれているマスタング=ヒーロー

 筆者の友人には欧州車党が多い。例えばBMW、アウディ、フィアット、etc。だからそんな彼らにアメ車の話をしても全く通じない。

 だが、そんな彼らにも唯一通じる共通言語みたいなものがある。それがマスタング。「『ムスタング』じゃないの?」って何度聞かれたことか(汗)

 そう、アメ車を全く知らない彼らでも「マスタング」は知っている。いや、クルマ自体の形ははっきり思い浮かばなくとも、うっすらでもイメージできる存在。それがマスタングなのだ。

 ちなみに、彼らがイメージするマスタングとは現代のマスタングではない。旧時代のマスタングであり、それこそ60年代から70年代にかけてのヒーロー的存在のことである。

▲68年型GT390ファストバックをベースに劇中車に仕上げられている。

▲劇中仕様はハイランドグリーンのボディカラーにペイントされバッジ類は全て取り外されている。

 ということで、そんな憧れの存在(数あるなか)の一台をピックアップしてみた。68年型マスタングGT390ファストバックである。中でも有名なのが映画『Bullitt』に登場した劇中車だろう。

 その前に、映画『Bullitt』であるが、伝説的な俳優と言われるスティーブマックィーン主演の刑事アクションモノで、彼が「フランクブリット」刑事を演じ派手なカーアクションを見せる、カーアクションの祖とも言われる伝説的映画である。

 で、スティーブマックィーン演じるフランクブリット刑事が乗る愛車が68年型マスタングGT390ファストバックであった。

 GT390とは、390cu.ic.=6.4リッターV8ビッグブロックエンジンを搭載し、当時320hp以上を発生させたハイパフォーマンスモデル。劇中車は、ボディカラーをハイランドグリーンにペイントした4速MTモデルであり、当然劇中仕様としてカスタマイズされている。

▲劇中内で悪者の乗る愛車がダッジチャージャーであった。ダークヒーローに相応しいオーラを発している。

▲ヒーローの愛車としてスティーブマックィーン演じる主人公が乗るマスタング。その二代対決構図。

 ちなみに余談だが、当時の撮影内ではスティーブマックィーン本人が運転していたという。また、当時劇中車として2台製作され、1台は撮影後にワーナー・ブラザースによって個人購入者に売却され、もう1台はサルベージヤード(簡単に言うと廃棄処分業者)に送られたという。

 が、サルベージヤードに送られたはずの1台が2017年に発見されちょっとした話題になった。

 実際に、ボディ下に溶接されたカメラマウント、ワーナーブラザーズの駐車場ステッカー、マックイーンが取り外したかった後部のバックライトなど、映画で使用されたユニークな遺物が数多く残されており、本物と確認されたのである。

 さて、劇中内の68年型マスタングGT390ファストバックであるが、コイツがサンフランシスコの市街地を駆け巡る。当然悪者を追って。

▲搭載されるエンジンは390cu.ic.=6.4リッターV8ビッグブロックエンジンで当時320hp超を発揮。もちろんさらなるチューニングが行なわれていると言われている。

▲3本スポークのステアリングに白いシフトノブが目立つ4速MTにて操る。

▲劇中車にはアメリカンレーシングのトルクサーストホイールが装着されていた。

 で、この悪者だが、コイツもめちゃくちゃカッコイイ! ダッジチャージャーである。恐らく440R/Tか。

 要するにダークヒーローたるチャージャーとヒーローが乗るマスタングGT390ファストバックという二台の対決構図であり、劇中内のカーアクションにもそれが凝縮されている。

 そしてそうしたイメージがそのまま一般市民のイメージに刷り込まれたのであろうか、マスタングはヒーローだと。逆にダークヒーローを気取りたければダッジチャージャーという選択肢にもなるのだろう。

 個人的には、64年にデビューした初代マスタングからのデザイン的な魅力もあるのだろうと思う。ひと言では言い表せないが、どのモデルにおいても映画スターに相応しい品格を持っている。

 すなわち、マスタングとは生まれながらのヒーローなのだ。

▲劇中車としてカメラマウントがボディ下部に溶接されていた。

▲後部座席にはバックライトが装着されていた。

▲ワーナーブラザーズの駐車場ステッカーも個体の真偽に影響を与えている。もちろん本物である。

 なお、これら写真は2017年に発見された劇中車が本物と認定されたのちにフォード社によって認証と修復が行われた際に撮影されたもの。

 当時の面影を残しつつ走行できるレベルまで修復されているが、走行に関連のないダメージ部分はあえて残されている。

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