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打倒「マスタング」が合い言葉!

マスタングの対抗馬として誕生した

1969 Chevrolet Camaro RS (327ci)

前回、このコーナーで紹介したのは66年型コルベットであるが、この66年という年はカマロが67年型として誕生した年でもある。その2年前にデビューしていたフォード・マスタングは発売当初から記録的なセールスをうち立て、「ポニーカー」という新たなマーケットのリーダーとなっていた。その市場にシボレーが参入するため開発されたのがカマロなのである。

更新日:2011.04.27

文/編集部 写真/編集部

取材協力/ガレージK&M TEL 047-398-3980 [ホームページ]

60年前半に台頭した小型スポーティカー

 コルベットというアメリカ初の量産スポーツカーが、MGやジャガーといったブリティッシュ・スポーツカーに対抗して誕生したように、コンパクトカーのマーケットもまた、VWビートルなどの台頭をきっかけにして、シボレー・コルベア、フォード・ファルコン、プリマス・バリアントといったアメリカ製の小型車が誕生した。なかでもシボレー・コルベアは、スペシャルバージョンのコルベア・モンザが好調な売れ行きとなり、小型スポーティカーの主役として一躍マーケットに躍り出た。このモンザのヒットに注目したのが、マスタングの生みの親であるアイアコッカだった。1964年にデビューしたマスタングは、たったの4か月で10万台を販売するという驚異的な売れ行きで、「ポニーカー」というスポーティカーの市場を確立してしまった。
 マスタングの成功を目の当たりにしてGMの首脳陣もついに動き出した。マスタングが開拓したポニーカーのマーケットに打って出るため、打倒マスタングを目標にしたカマロの開発が進められたのである。ちなみにこの「CAMARO」というネーミングは、シボレー車はすべて「C」で始まる言葉でなくてはならないという不文律があったために決まったそうだ。確かに当時のクルマはコルベット、コルベア、シェベルなど、すべて「C」から始まる名前が付けられていた。
 1966年の9月、67年モデルとしてデビューしたカマロだが、思ったほどの販売成績は上げられなかった。注目はされたのだが、実際に買われたのはマスタングの方だったのである。そこでシボレーは、様々な特別仕様車を作り出すことで話題性を高めようと画策した。トランザムレース用のハイパフォーマンスモデルである「Z28」や、ロードレーサーであるドン・イエンコが開発したスペシャルモデルの「イエンコ・カマロ」などはその代表例だ。ほかにもインディ500マイルレースのペースカーにカマロが選ばれるなどして、ニュース性の高まりとともにカマロの販売台数も徐々に伸びていったのである。

RSパッケージの特徴は、何といってもこのヘッドライトカバーだ。このリッドが3分割の明かり窓付きになったのは69年型から。

フェンダーのブリスターも69年型の大きな特徴のひとつ。タイヤはフロントが215/60R14のリアが255/60R15とホットロッド風のスタイルになっている。

搭載するエンジンはV8の327ciユニット。69年型のV8ユニットは、これ以外にベースの307ci、350ci(255HPと300HP)、396ci(350HPと370HP)とがある。キャブはホーリーの450、MSDやスピリットファイアのプラグコードなどといった点が変更されているが、基本的にはメンテナンスのレベルで、とくに大きな換装作業は行っていない。

斬新なスタイリングの69年型RSパッケージ

 今回取材した車両は69年型のカマロ・RSパッケージであるが、この69年型と、その翌年にデビューする2世代目のカマロは、66年にカマロがデビューした直後から開発が進められていた。カマロには、その当初からオプショナルパッケージとしてRSとSSというパッケージが用意されており、SSはRSパッケージと合わせて装備することも可能だった(Z28でもRSパッケージを選択することが可能)。
 このRSパッケージの最大の特徴は、何といっても電動式のヘッドライトカバーだろう。ヘッドライトを点ける時にライトを隠しているリッドがセンターにスライドしてグリルの中に収納されるというもので、69年型ではこのリッドに3分割の明かり窓が付いたため、リッドが閉じたままでも明かりがもれるような仕組みになっている。その他、エクステリア上の特徴といえば、フェンダーに採用されたブリスタースタイルが挙げられる。ホイールアーチの前側からボディサイドへと続くラインのことで、メルセデスベンツ・300SLに採用されていたこのブリスターが69年型カマロから取り入れられたのである。
 搭載されるエンジンは、V6OHVとV8OHVとがあり、V8のベースユニットは307ci。69年型から新たに350ciも追加された。トランスミッションは、これまでの2段変速に代わってすべてのモデルに3速ATが採用された。MTはオプションだが、Z28はMTのみの設定になっている。
 初代カマロは、否定的な言い方をすれば、あくまでマスタングに対抗するための商業主義的な考えで生み出されたモデルであった。しかしその反省から、70年型から始まる2代目のセカンドカマロは、ベビー・コルベットをコンセプトとする、よりスポーティなクルマに進化することとなったのである。

内装の特徴は、左右に分割されたインパネのメーターが、それまでの丸形から69年型で角形に変わり、インパネ全体もデザイン的に角形を基調とした造りに変更されている。

ATのシフトレバーも角形の凝った形状となっている。

シートはレザーで、今の時代からするとホールド性は良くないが、雰囲気は抜群に高い。

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