TEST RIDE

[試乗記]

キャデラックといえばやっぱり「フルサイズ」

キャデラック XTS (CADILLAC XTS)

正統派キャデラックの伝承車

近年の矢継ぎ早なニューモデル攻勢の中で、ひと際異彩を放つキャデラック。その名もXTS。全長5メートルを超えるフルサイズボディは、旧モデルを思い起こさせる正統派キャデラックの伝承車である。

更新日:2014.03.27

文/細川智明 写真/山本佳吾

取材協力/ヤナセ TEL 03-5440-4754 [ホームページ]

黄金期の復活へかけるフルサイズ

 “王者不在”の時代を乗り越え、キャデラックが再びフルサイズセダン市場へと乗り込んできた。STSとDTSの統合・後継車種として開発され、2010年のデトロイトショーで発表されたコンセプトを起源とするこのクルマの名前は「XTS」。巨大なアメリカの高級車マーケットを支配していたキャデラック黄金期を、このフラッグシップで取り戻そうというわけだ。

 とはいっても回顧主義のノスタルジックなクルマではない。それが証拠にXTSは、キャデラックというブランドを新しい方向に導くための先導でもあるからだ。

 シャシーにはシボレーインパラなどと共通の“イプシロンアーキテクチャ”と呼ばれるイプシロンIIプラットフォームを採用。

 駆動方式はDTSと同じくFFレイアウトとなっているが(本国には4WDもラインナップされている)、STSの後継という側面から見た場合はセビル以来の方式となっている。

 ちなみにエンジンはLFXと呼ばれる3.6リッター直噴DOHC V6を搭載し、新しい時代のフラッグシップを構成している。このエンジンは、308ps、最大トルク36.5kg-mを5200回転で発生させる。

 そして優雅でエレガントなアート&サイエンス・デザインに基づいたスタイリングには、先進的かつダイナミックなものが与えられた。

搭載されるエンジンは、3.6リッター直噴DOHC V6。308ps、最大トルク36.5kg-mを5200回転で発生させ、5メーター越えのフルサイズボディを活発に走らせる。ちなみにレギュラーガソリン指定である。

インテリア全体の質感は、さすがキャデラックといった感じ。使用されているレザーの風合いや工作精度も高く、ラグジュアリーカーに相応しい満足感が得られる。

8インチ液晶によるタッチスクリーンの「CUE」は魅力的。有償オプションとなるが、ヤナセXTSは「CUE」内にナビゲーションをインストールすることが可能である。

先進と伝統を巧みに融合したデザイン

 フロントフェイスには縦型のヘッドランプが装備され、全長5130×全幅1850×全高1510ミリという巨大なボディのファーストインプレッションを刺激的に演出。さらに往年の時代へのオマージュとして、ルーフラインやテールフィンをモチーフにしたデザインを施している点も見逃せない。先進と伝統を巧みに交錯させたビジュアルこそXTSの真骨頂というわけだ。

 さて、往年のキャデラック・ファンにとって王者復活は喜ばしいはずだが、FFレイアウトには異論を唱える人も少なくないだろう。しかし前モデルのドゥビルやDTSで培われたFFシャシーのコントロール性は侮れず、さらに熟成のマグネティックライドコントロールがもたらすハンドリングは、ハイウェイで、ワインディングで、そしてストリートで良好なレスポンスを見せ付けてくれるだけに、乗れば必ずや納得できるに違いない。

 ゴルフバッグを縦に4本収納できるトランクや広大なインテリア空間の恩恵だって無視できないはずだ。

 また、電動サンルーフや「CUE」と呼ばれるインフォテインメントシステムを備えるなど、装備は充実。さらに衝突の危険を感知するとシートを振動させて警告する「セーフティアラートドライバーシート」や、「車線逸脱警告機能」、「サイドブラインドゾーンアラート」など、最新キャデラックご自慢の安全装備も多数採用されている。

 XTSは伝統的なアメリカン・ラグジュアリーカーの正統的な伝承車と断定できる。長きにわたり失われていた「ブランド復活劇」の第一幕で主役を任されたXTSは、十分な存在感を示したといえるだろう。

 最後に、現行キャデラックのラインナップをまとめると、ATS、CTS、XTSにELRとなり、SUV系がSRXクロスオーバーにエスカレードという大きく分けて計6ラインナップ。そのうち、ATS、CTS、SRXクロスオーバー、エスカレードは正規ディーラー車として日本に上陸しており、XTSはヤナセにより輸入されている。

レザーの質感はかなり高く、座面の大きなシートはキャデラックらしさ溢れる快適な空間を提供してくれる。また大型ボディだけに室内空間は広大そのもの。特にリアシートは、大人が余裕をもって過ごせるだけのスペースを有する。

快適装備を多数備えるキャデラックのフラッグシップであるが、広大な開口部を持つサンルーフもそうした装備のひとつ。

驚きのトランクルームは、ゴルフバックを縦に4本収納できる大きさを誇る。FFだけに室内空間が広大であり、さらにトランクにも余裕がある。

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20インチホイールにマグネティックライドコントロールが組み合わされた足回り。

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