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VOL.2/足回りにトライ!

キャデラックCTS-V カスタム プロジェクト VOL.2

CADILLAC CTS-V CUSTOM PROJECT

「ストリート・パフォーマンス&大人のラグジュアリー」というコンセプトを掲げて始まったキャデラックCTS-Vのカスタムプロジェクト。発足から1ヶ月が経過。進行状況を報告しよう。

更新日:2011.09.30

文/石山英次(Ishiyama Eiji) 写真/石山英次(Ishiyama Eiji)

取材協力/クワッドドライブ TEL 048-281-5853 [ホームページ]

足回りのテスト作業開始

 先月から始まったキャデラックCTS-Vのカスタムプロジェクト。発足から1ヶ月の進行状況を報告する。
 先月もお伝えした通り、このプロジェクトのコンセプトは「ストリート・パフォーマンス&大人のラグジュアリー」。だが、ベースとなるCTS−Vのオリジナルの性能がかなり高いために、カスタム&チューニングをするにもそれ相応のパーツや技術が求められる。
 この超パフォーマンスを持つCTS-Vをセットアップするために、あえてプロジェクトを発足し、ある意味実験的なテストも含め、プロジェクト・コンセプトを完遂するのである。
 今回は主にダウンスプリングを装着しホイールを交換した経過を報告する。

 このプロジェクトでは、3つのダウンスプリングが用意されている。あくまでテスト段階なので商品名は出さないが、A社、B社、C社の3社とすれば、今回はA社のモノを装着した。このスプリングは、純正バネレートに対して若干バネレートアップしているが、大きな変更は無い。つまり、大幅なパフォーマンス向上が唱われているものではない。

<A社ダウンスプリング>
:メーカー公表値/フロント0.9インチダウン、 リア1.1インチダウン
:バネレート:フロント/6.8キロ/ミリ、リア/8.9キロ/ミリ

 またそれに加えオーダーしていたHREの鍛造ホイールを装着した。本来であれば「走り」を優先し19インチホイールを選択するのだが、パフォーマンスとラグジュアリーの両立というコンセプトだけに、今回はあえて20インチを選択(外径変えずに)。
 だが、これでも効果は抜群だった。オリジナルの19インチから20インチへインチアップしリム幅を9J→10.5Jへ変更したにもかかわらず、フロント1.7キロ/本、リア2.6キロ/本の軽量化を果たしているのだ(19インチであればもっと軽量化がなされているだろう)。
 バネ下重量の軽減は、車体全体を軽量化するより走行性能の向上に何倍も寄与すると言われるが、まさにそれを実感した次第。ちなみにタイヤはオリジナル(ミシュランPILOT SPORTS ランフラット)ではなく、よりハイグレードなミシュランPILOT SUPER SPORTSの20インチを選択。またコイツの性能が凄すぎて…。

HRE P40S 20インチ 鍛造ホイール Textured Black
純正重量 Fr/24.0キロ、Rr/26.4キロ  
HRE重量 Fr/22.3キロ 、Rr/23.8キロ
※(ともにタイヤ&タイヤプレッシャーセンサー込み)

まず作業の取りかかりにおいて、純正ショックとコイルを取り外し、分解した。写真は左上がノーマル状態。写真下がショックとコイルをそれぞれ取り外した状態。

今回使用するA社のコイルと純正装着されていたコイルを並べてみた。今回使用しているA社のコイルは純正バネレートに対して若干バネレートアップしているが、大きな変更は無い

コイルを交換前後の写真。ホイールはまだノーマル状態。各種脱着作業を純正のトルク値にて行い、純正時と比較して、コイル以外変化のない状況へ戻した。いわゆるコダワリの作業だ。

こちらのコイルは、B社のもの。今回装着したA社のテストをしばらく行い、次にB社で同じテストを重ねる予定。そうすることで、今回のプロジェクトに合うコイルを見つけると同時に、ユーザーが好みに応じて選べるよう、データ採りを行っている。

ローダウン&ホイール、タイヤ交換の成果は?

 CTS−Vの足回りは専用にチューニングされており、ダンパーには磁気流体により1/1000秒単位で減衰力を調整する「マグネティックライドコントロール」が採用されている。また、ステアリングにはZF Servotronic II の電気式ラック&ピニオンが、ブレーキには前6ピストン、後4ピストンのBrembo製ブレーキシステムが備えられており、オリジナルでもかなりの性能を保持しているのだが、上記の変更を加えて果たしてどう変化したのか?
 
 まずダウンスプリングを装着したことで車体重心が下がり、直進安定性とステアリングの応答性が一段と良くなったという。それでいて乗り心地自体が変わっていないのが嬉しい。またホイール交換によりバネ下重量が軽減され、ブレーキの効きがかなり良くなっている。そしてサスペンション機能が格段に進化したかのごとく走りが締まり、直進安定性が良く、そしてコーナリング性能が俄然高まっている。感覚的な話で申し訳ないが、今まで以上に「どんなスピードでも曲がって行く感覚」だという。それにはタイヤの性能も寄与しており、そのグリップ力がこれまた凄まじいという。
 CTS−Vは、もともとスピード感があまりないクルマなのだが、今回の施行により、どんな路面でもサスペンションとタイヤがいなしてしまい、知らないうちにとてつもない速度に達している、というマシンに変貌を遂げたのだ。
 だが一方で、マグネティックライドの「スポーツ」と「ツーリング」とでの変化があまり感じなられなくなったという。おそらく車高が下がったことで、オリジナルのスポーツ度が上がったために、変化が少なくなったと思われる。
 一応現段階では、このA社とのマッチングを楽しみつつ、この先、残りB社、C社のスプリングとのセッティングを煮詰めて行くことで、また違った変化が味わえることを期待したい。

 余談だが、開発者の林氏いわく「スポーツ度が上がるとエンジンにも手を加えたくなりました(笑)」という。それは踏み込んだ後に、ブロアーが立ち上がるまでの間に若干のラグを感じるからだという。CTS−VのエンジンはクライスラーのHEMIエンジンみたいに下からドカーンとパンチのあるエンジンではなく、回転を上げて楽しむエンジン。それであるならば、もう少し下からパワーが立ち上がるよう、スーパーチャージャー周りのチューニングを計画するらしい!。そのため今回は、マフラーを交換したのだが、あえて吸気関係には手をつけず、スーパーチャージャー周りとの関連性を考えて、後日施行するというから、こちらも期待したい。


<CTS−Vの進行状況>
・ダウンスプリング装着
・HREのオーダー鍛造ホイール装着
・マフラー交換
・室内ナビゲーション埋め込み加工
・フロントカーボンリップ装着
・レーダー装着

 <関連情報>
 >> キャデラックCTS-V カスタム プロジェクト VOL.1 を見る
 >> キャデラックCTS-V カスタム プロジェクト VOL.3 を見る
 >> キャデラックCTS-V カスタム プロジェクト VOL.4 を見る  
 >> キャデラックCTS-V カスタム プロジェクト VOL.5 を見る

今回オーダーしたHRE P40S 20インチ。オリジナルの19インチから20インチへインチアップしリム幅を9J→10.5Jへ変更したが、ご覧のようにツラは完璧に合っている。

写真上は、ホイールタイヤ交換後の重量チェック。本文にあるように、インチアップしたにもかかわらず、フロントで1.7キロ/本、リアで2.6キロ/本の軽量化を果たしている。また写真下はタイヤプレッシャー専用テスターで圧をチェックしている。知識、技術、道具…。自社ですべてをまかなえるスペシャルショップならでは。

最終的な完成時にきちんと紹介するが、作業時の写真を掲載。ホイールに軽快感が加わり、より一層走りへの意識が強くなったように見える。

ホイールはHRE P40S 20インチ 鍛造ホイール Textured Black。タイヤはタイヤはオリジナル(ミシュランPILOT SPORTS ランフラット)ではなく、よりハイグレードなミシュランPILOT SUPER SPORTSの20インチを選択。グリップ力が一段と向上。また明るいところで見ると、ホイールの質感がよくわかる。

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