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これぞヘネシー流『チューニング』の真骨頂!

フォード・マスタング・シェルビーGT500 HPE650

2012年型までのシェルビーGT500を現行モデル並みにチューンナップ!

ヘネシー・パフォーマンス・ジャパンから、新たなパフォーマンス・アップグレード・メニューがリリースされた。今度のベース車は2012年型までのシェルビーGT500。メニューはHPE600、HPE650、HPE750の3種類。ヘネシーのチューニングは、パワーアップはもちろんだが、フィーリングの向上も大きなポイント。シェルビーGT500のオーナーは要チェックだ!

更新日:2015.06.29

文/田中享(Tanaka Susumu) 写真/益田和久 (Masuda Kazuhisa)

取材協力/Hennessy Performance Japan TEL 052-409-9990 [ホームページ]
     ウイングオート TEL 052-409-5434 [ホームページ] [詳細情報]
     ASDN TEL 052-408-0620 [ホームページ] [詳細情報]

前期型の5.4リッターV8を大幅にパワーアップ!

 ヘネシー・パフォーマンス・ジャパンが提供する『ヘネシー・パフォーマンス・アップグレード・メニュー』に、早くも新しい車種が追加された。今回ヘネシー・パフォーマンスが導入したのは、2007〜2012年型フォード・マスタング・シェルビーGT500のためのパフォーマンス・アップグレードで、メニューはHPE600、HPE650、HPE750の3種類。このメニュー名の数字の部分は、ホース・パワー(HP)=馬力を指す。

 先代(正確には前期型)シェルビーGT500に搭載されるエンジンは、5.4L+スーパーチャージドのV8。2010年型までが鋳鉄製ブロックで540HP、2011年型と2012年型はアルミブロックで550HPを発揮するが、今回のヘネシーのパフォーマンス・アップグレードでは、いずれのユニットでもメニュー名と同じパワーまでパフォーマンス・アップをしてくれるというのが面白い(注:個体により若干の誤差は出る)。

 ちなみに、HPE600とHPE650の場合は、スーパーチャージャー自体はノーマルを使用し、プーリーやヒートエクスチェンジャー、サージタンクといった補器類や、コールドエアインダクションやエキゾーストといった吸排気系パーツを交換した上で、独自のエンジンマネージメントによりチューニングされるのだが、HPE750の場合はスーパーチャージャー自体を大容量のタイプに交換することになる。750HPという圧倒的なパワーは確かに魅力的だが、サーキットでタイムアタックを行うとか、ドラッグストリップに参戦するといった明確な目的でもない限り、HPE750までは必要ないだろう。

スーパーチャージャーのプーリーのアップグレードによるフリクションの軽減や、ヒートエクスチェンジャー&サージタンクのアップグレード、ハイフローエアインダクションシステムといった熱対策も十分に行われているが、チューニングの一番のポイントはヘネシー独自のエンジン・マネージメントだ。

試乗した車両にはオプションのHREホイールが装着されていた。

ペダースの車高調キット(オプション)を装着することにより、足回りはノーマルよりもしなやかになっており、乗り心地も若干向上していた。

スペック的には近くてもフィーリングは大きく違う

 ご存知の方も多いと思うが、シェルビーGT500は、2013年のマイナーチェンジの際に、排気量を5.4Lから5.8Lに拡大し、最高出力も662HPまで引き上げられている。つまり、仮に2012年型までの前期型にヘネシーのパフォーマンス・アップグレードを施したとしても、HPE600とHPE650の場合、スペック的には現行のノーマルに及ばないことになる。

 しかし、ここで「なんだ、前期モデルを現行モデルと同等にまでパワーを引き上げるだけか?」と思われた方がいたとしたら、それは大きな勘違い。確かに数字上のパワーだけ見比べれば、HPE600とHPE650は現行モデルのノーマルには及ばないのだが、ヘネシーのパフォーマンス・アップグレードが、単純なパワーアップのみを目的としたものではない事は、実際に両車を乗り比べてみれば誰でも分かる。

 実は今回、筆者はヘネシー・パフォーマンス・ジャパンが用意してくれた2010年型ベースのHPE650に試乗する直前に、全く別の企画で2014年型のノーマルのシェルビーGT500にも軽く試乗していたのだが、両車の性格の違いは走り出してすぐに体感出来るほどだった。

 まず、ノーマルのシェルビーGT500に乗って感じるのは、問答無用の圧倒的なパワー。大排気量V8+機械式過給器(スーパーチャージャー)というイメージ通りの底なしのトルク感は、正直「これがメーカー純正のノーマルか?」と思うほど。借り物の新車という事を抜きにしても、公道上で思いっきりアクセルを踏み込む気にはなれなかった。

 このノーマルのシェルビーGT500に対し、HPE650の特徴は圧倒的なスムーズさ。排気量や過給器の存在を感じさせないほど吹け上がりが軽やかで、とにかく乗り易い。冗談抜きで「これがあのシェルビーGT500?」とビックリするほど。メーカー純正のノーマルの方が荒々しくて、チューニングカーの方が滑らかというかジェントルというのも変な話だが、この両車の性格の違いは、おそらく助手席に乗っている無免許の人でも体感出来るレベルだろう。

ヘネシーパフォーマンスのチューニングは、基本的にパフォーマンス系のグレードアップのためのメニューなので、インパネ周りやシートなど、インテリアに大きな変更点はない。

シェルビーGT500のシートは、メーカー純正のノーマルにしてはサポート性に優れているが、仮にサーキット走行などの本格的なスポーツ走行をするのであれば、フルバケットタイプのシートに交換したいところだ。

ステンレスエキゾーストは、低回転時には思いのほか静かだが、アクセルを踏み込むにしたがって乾いたサウンドを奏でる。ただ、『音』という意味では、エキゾーストノートよりもスーパーチャージャーのメカニカルな稼働音と吸気音の方が目立つ印象だ。

HPE650の完成度の高さは662HPの現行モデルと迷うレベル

 現行シェルビーGT500の新車価格は900万円弱。662HPの最高出力を考えれば、この価格は激安と言ってもいいし、現行マスタングのスタイルが気に入っている人であれば間違いなくお買い得。

 対して2012年型までのシェルビーGT500の中古車相場は、年式や走行距離によって違いはあれど、だいたい500〜700万円くらい。さらに、ヘネシー・パフォーマンス・アップグレード・メニューのHPE600がパーツ代+工賃で約90万円強。HPE650で150万円弱。程度の良い中古車を購入してヘネシーでチューニングをしても、現行型を新車で購入するよりはかなり安くて済む。スタイル的には大差ないし、得られる速さや満足感を考えても、これはかなり良い勝負だと思う。

 ということで結論。いかにもマッスルカーらしい豪快なパワー感を楽しみたいのであれば、現行モデルを新車購入するのがオススメ。でも、「速く走りたい」あるいは「洗練されたフィーリングを楽しみたい」という人であれば、前期モデルをベースにヘネシーのパフォーマンス・アップグレードを施すという選択肢も十分にアリだと思う。

 マスタングの大掛かりなモデルチェンジも間近に迫っているし、現シェルビーGT500オーナーだけでなく、これから購入を検討している未来のオーナーも、選択肢のひとつに『ヘネシー』の情報をインプットしておくといいだろう。

ダッシュパネルとエンジンルームにはシリアルナンバー入りのプレートが貼られている。

コブラエンブレムの下には、HPE650のエクステリアバッジが貼られる。小さくて控え目なバッジやエンブレムが逆にクールだ。

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