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独自ブランドを立ち上げてまでも「いい物を売りたい」

「B.C.D」の認定中古車に注目

厳選仕入れと整備データの蓄積こそ 「B.C.D」の真骨頂

本国仕様の中古車&新車を売るためにBUBUが展開しているオリジナルブランド・「B.C.D」。あえて自社認定中古車ブランドを立ち上げてまでも「いい物を売りたい」という「B.C.D」の特徴を取材させていただいた。この先のアメ車の発展のためにも、「アメ車は壊れる、騙される…」といった一部の先入観を拭う必要があるのである。

更新日:2014.07.01

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL  [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

日米でのクルマに関する認識の違い

 BUBUは、「B.C.D」 という自社ブランドの認定中古車を販売している。「B.C.D」とは、独自の自社輸入システムで輸入された中古車のことであり(=ブブ カリフォルニア ダイレクトの頭文字)、BUBUの現地法人が仕入れた車両のみを日本に持ち込み、品質検査や日本の保安基準への改善作業、さらには納車整備までをも自社で行い販売している。

 このシステムにおいて、何が素晴らしいのか? それは仕入れから日本への持ち込みにおける一連の流れに、BUBU以外の第三者が関与していないということだ。

 よく言われることだが、彼の地の方々と日本人とではクルマに関する趣味嗜好および考え方が違うために、中古の販売ベース車を手に入れる際に注意すべきポイントがまったく異なるのである。

 たとえば、アメリカ人は距離をまったく気にしない。20万キロ走っていても気にするレベルではないと考えるお国柄。だが、日本では「距離数=中古車価格」に直結する部分もあり、だからこそ過去にはメーター巻き戻し等が横行した経緯もある。

 また車検の有無や事故車の判断基準の違いも日米では存在する。それにSUVの荷室やトラックの荷台は使い切るのが当たり前だし、セカンドシートやサードシートも当然使い切る。そうした使い方によるインテリアの痛みやキズだって当然日本車以上にあるはずである…。
 
 余談だが、そういった日本人とは考えの異なる第三者が見定めた車両が日本に持ち込まれた場合、どうなるか? 間に入ったショップが日本人好みにすべてを改善&クリーニング等をしてくれれば良いが、「アメ車はこんなもんだよ」で済まされはしないだろうか?

 上記のような一例がどこでも頻繁に行われているということではないが、でも実際に起こらないとは限らない。

カリフォルニアにあるBUBUの現地法人オフィス。日本人の目をもって中古車を厳しく判断するために存在する。ちなみに、当然ながら程度良好の中古車は、現地でも高値である。当たり前だが、程度良好と唱いながらも、相場よりも格安な中古車なんて存在しないのである。

「B.C.D」ではヒストリックカーの販売も行っているが、ヒストリックカーに関しては目利きが日本から直接出向き仕入れを行っている。詳しくはまた別の機会のときにでも。

最近ではプラムクレイジーのチャレンジャーが人気というこで、程度良好の車両を買い付けたという。

車歴をすべて把握しているクルマのみ扱う

 だがBUBUの「B.C.D」は、そうした不測の事態が起こらないよう、BUBUの現地スタッフが車両を実際に見ることで判断し、認識した車両のみを入手している。すなわち「日本人が中古車として納得するレベル」が鉄則である。

 「車両を探す上で一番重要なのは日本人の『目』なんです。「安いから」とか「色がいい」とかいっても実際に距離が10万マイルを越えていたら日本では売れません。仕入れでは、コンディションと価格と日本人的な好みを反映させなければならず、厳選が必要です。それに中古車は一台一台状態が違いますから、見抜かないといけません。」 

 こうした独自システムを構築したBUBUは、だからこそ日本国内でのオークション等からの仕入れは行っていない。

 「結局同じことなんです。「B.C.D」は履歴のハッキリした車両のみを扱うわけで、日本国内のオークションでももちろん優良物件は多々あるんですが、それまでの履歴が分からないものもある。他店でどう扱われたかわからない車両は、乗るのにまったく問題ないかもしれないですけど、『BUBUが把握していない車両の販売はやめよう』という理念のもと、国内オークションでの仕入れはしていないのです」

 すなわち「B.C.D」で扱っている車輌は、BUBUがすべてを把握している車輌のみであるということだ。

先月紹介したタホは、まるで新車のようなインテリアだった。

同じくサードシートに関しては、まるで使った形跡がない。

横浜店は5基のリフトが並ぶ広大なスペースの工場と5名のメカニックが腕を振るう。

車種年式を問わない整備レベル

 厳選仕入れを経て日本に持ち込まれた車両は、必ず横浜店に入庫し、保安基準適合への改善を受け、また車両チェックを受け、それぞれの販売店へと納車される。

 BUBU横浜店を見れば分かるが、展示ショールームには極端なほど年の離れた車両が並んでいる。例えば1965年型のC2コルベットに2014年型のC7コルベット。いざとなればともに工場にて整備を受ける必要があるが、年齢差にして約40年。整備内容も方法も使用する機材も違う可能性がある。だがそれでもまったく臆せず平然と作業が行えるスタッフが存在する(※ヒストリックカーについては後日別に取材させていただくことにした)。

 「取りまとめのチーフが1名、それにメカニックが5名在籍しております。若い方からベテランまで在籍し、それぞれに得意分野もありますし、横浜店はBUBU全体の集約店ともなっていますので、確実な整備が求められます。また改善等の作業も行っていますので、車両に関するデータの蓄積もあります。こうした蓄積がノウハウとなり日々レベルアップに繋がっていくのだと思います」

 ちなみに「B.C.D」では新車も取り扱われるため、日本初となる改善作業も要求される。そうした場合、車両解析を行い、配線図と格闘する。だがこうした作業は、今では当たり前となり、また、これまでの蓄積もあることから比較的スムーズに行われるという。

 「ここ10年くらいの車両ではスキャナーを使うことが当たり前となっています。ですがこのスキャナーは、ただ繋げれば問題解決となるわけではありません。あくまで問題となる箇所の特定が可能なだけで、『どう問題なのか?』は自ら解決しないといけない。すなわちメカニックの技量が問われます。BUBUでは、取り扱いの車両の数が膨大なため、蓄積や経験数が他店とはまったく違います。そうした経験値の高さも車両管理の役に立っているはずです」

チーフである早坂氏に話を聞いた。BUBUの最大の特徴は、取り扱い車種の多さによる膨大なデータの蓄積であって、特に横浜店は基幹店としてすべてのデータが集約しているということもあり、整備に関する質、量ともに備わり、しかも年式や車両問わず対応できるという。

下記のコルベットのようなヒストリック系から最新モデルに至るまで、各種柔軟に対応できるのがBUBUの強みである。

65年型のC2コルベット。実物を見れば分かるが驚くべきコンディションである。日本の法規に合わせた改善は必要となるが、そのまま日本の道路を走れてしまう状態というから驚きである。

新旧問わずアメ車を熟知するスタッフたちにより、快適なアメ車ライフが約束される。

「B.C.D」を売ると胸を張るスタッフ陣

 ここ10年ちょいのアメ車たちは高性能になっているが故に電子制御されている部分が多くなり、その分トラブルが起こる可能性が高くなる。といってもセンサーが過敏に反応したり、そもそもそのセンサー自体が異常だったり…。だからこそ、センサーが異常なのか、それともセンサーが指示している箇所が異常なのかの的確な見極めが必要であり、そのためにスキャナーを使いこなす必要がある。だが、そういう場合でも経験数がモノをいい、あらゆる経験値の高さがトラブルシューティングに役立っているのである。

 「ただですね、実際には納車前の時点でトラブルを抱えているような車両(主に中古車)はほとんどありません。『まったくない』と言っても過言ではないです。おそらく徹底した仕入れの管理が効いているのでしょうが、改善以外には普通に点検(油脂類のチェック、ブレーキ等)のみでそのまま納車できるくらいの車両レベルがほとんどです」

 もちろん「100%トラブルがない」とは言えないが、さすがに仕入れ時点でこだわっているだけあって、納車整備において駄目出しされる車両はほとんどないという。たしかに過去に試乗させていただいたカマロ1LEやZL1は、まるで新車と言われても分からないようなコンディションであったし、タホにおいては荷室すら使用した形跡が微塵もないような別格なクオリティであった。

 ただし、万が一納車後にトラブルがあった場合でも、「B.C.D」認定の保証にて守られるから安心感はさらに高い。

 「電気的トラブルは、おそらく他メーカーのクルマでもそうなんですが、見抜けないことが多いです。実際にトラブルが起こってからの対応になるんです。ただ、社外秘なんですが、車両ごとに出るトラブルに関するデータの蓄積もあります。当然ながらそういったノウハウは、各車の点検ごとに点検項目に加えられていきますから年々事前に対策が施され、どんどんトラブルは減っていくわけです。たとえば、シェルビーGT500に関して『クラッチが滑って交換になる』というのはそういったトラブルには当てはまりませんが(クルマとしての弱点であって)、その他の電気的トラブル事例の報告はかなりの数データとして持っていますので、事前にチェック可能な部分での管理は可能になるわけです」

 厳選された仕入れの徹底と取り扱い数の多さによるデータ数と経験値の高さ。これらによる管理にてBUBUの取り扱っている認定中古車「B.C.D」は、確実に他社とは一線を画す。

 BUBUのスタッフは「中古並行とは言わず「B.C.D」を売っている」とあえて胸を張る。それこそ、自信の現れによるものだろう。

GM、フォード、クライスラーそれぞれに対応したスキャナーを駆使してトラブルを認識する。だが、電子制御全盛となった今は、スキャナーの出した答えをもとに、さらにそこから掘り下げていくための技量が問われるのである。BUBUには、そのための蓄積データが膨大な量、存在する。

厳選した仕入れによってどの車両も点検程度のレベルで納車できるという。もちろんブレーキ等は分解し状態を確認している。2006年以降のアメ車ならオイル交換をマメに行う程度で、十分に楽しめるという。

いわゆる中古並行車ということになるのだが、BUBUはそれをあえて「B.C.D」と呼び、自社の認定中古車として、自信を持ってお届けしている。

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