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限界性能を知る男・古賀琢麻が語る 

シボレーコルベット C7 (CHEVROLET CORVETTE)

走り屋御用達、積極的購入ガイド

すでに発売が開始されたコルベットC7。インプレ等を通じで各方面で日に日に評価が高まっている同車であるが、これから購入を考えている方に向け、実践的なモデルガイドを数回に分けて行っていく。まずは限界性能を知る男に登場いただき、走り屋御用達のオススメモデルを語ってもらった。

更新日:2014.05.06

文/古賀琢麻 写真/山本佳吾

取材協力/ゼネラルモーターズ・ジャパン TEL  [ホームページ]

本気で走りを求めるなら「Z51」をチョイス

 待ちに待った新型コルベットC7の発売がついに開始となりました。ボクのようにず~っとコルベットに恋い焦がれているフリークからしても、実物の迫力は圧倒的であり、発表当初、賛否両論あったテールライトに関しても、実車を見た方たちからはおおむね「好評」との意見が圧倒的だと思います。

 俗に言うスーパーカーの領域に入った初めてのコルベット。

 今までもC6の旧Z06やZR1でも、ヨーロッパ勢のスーパーカー軍団と対等のポテンシャルを発揮しているのはご存知だと思いますが、C7に関していえば、このような特別限定的な高額モデルではなく、正規のノーマルグレードでさえ、すでにスペシャルパフォーマンスを発揮する、スーパーな領域に足を踏み入れるようになりました。

 C7に関していえば、ここが最高に重要なんですね! 「コルベット=スーパースポーツ」と初めて断言できる存在。その分価格帯もスーパーな領域に足を踏み入れましたが(笑)、この性能を体験すれば、「それすら当然」と誰もが納得することでしょう。

 ただ、もしコルベットが気になり興味を持ったとしても、本気で走りを求めるなら「Z51」をチョイスすべきでしょうね。

 僕はアメリカ本国でコルベットのアフターパーツ開発ドライバーを務めさせて頂いている関係上、正式発表される前から西海岸のサーキットにてC7を存分にドライブしてきているので、「ベーズモデル」と「Z51」の両車を同じ条件で乗り比べることが多々あったのですが、スペック上ではなかなか伝わりづらい2台の違いが明白にあったのです。

全長×全幅×全高:4510×1880×1230ミリ、ホイールベース:2710ミリのボディは、明らかに先代よりも小さく見え、各部のデザイン的なキレ味鋭く、スポーツカーとして攻撃的な印象を与えることに成功している。C6までのデザインに好意を抱いている方には「不評」との報告があるも、個人的にはアグレッシブで躍動感があり好印象。ただ、なぜだかボディカラーによって印象が異なるので注意が必要。

リアデザインは、デビュー前から賛否両論あるも、実際に間近で見ると造形の奥深さを感じることができ、どのクルマにも似ていない唯一無二のデザインに感心する。周りの方々も、実車を見ておおむね好評だった。

搭載されるエンジンは6.2リッターV8OHV LT1エンジン。ノーマルクーペは460hp、日本仕様のZ51は466hpを発生させる。旧C6時代と比較して一番の変化は、レスポンスの良さ。どの回転域からでも瞬時に加速体制に入れる力と反応を備える。

コーナリングスピードは、過去のどのモデルよりも数段素早く、またリアのグリップ力が上がっているから、街中レベルでもその差は歴然である。

ノーマルモデルすら旧Z06やZR1と並ぶ

 2台とも基本的には同じ6.2リッターLT1エンジンを搭載していますが、C7に搭載される6.2リッターLT1エンジンは、ベースグレードはウエットサンプ、Z51がドライサンプとなっており、この差は共に公道走行レベルではさほどの感じることはないのですが、サーキットのように急減速、急加速を繰り返すような高い旋回Gがかかる環境だと、オイル状態がかなり安定するので有効だなと思います。

 同様にドライサンプ方式を採用している旧Z06やZR1と比較しても、さらに排気量の差を考慮しても、同様のタイヤコンパウンドを装着した状態でタイムアタックすると、C7 Z51は旧Z06やZR1と同等のラップタイムを刻み、ドライブフィーリングはそれら以上のパフォーマンスを発揮しているのです。

 簡単にいうと、パワー差がありながらも「踏める」のです。だからこそのタイムが出せる。

 アメリカ某サーキットで一番スピードが出ている箇所で6速で275キロぐらいのストレートから、5速にシフトダウンして240キロで侵入していく高速コーナーでもリアのグリップ感を失わず、かなり安定したコントロールが可能でした。旧Z06やZR1ではそうはいきません。コントロールはできるのですが、リアのグリップを探りながらのアクセルコントロールが必要でしたから。

 ですがC7 Z51は、同じ状況でもそのまま踏み込んでいける状態が長いために、その感覚がわかれば、そしてそれに慣れてくればかなり良好なタイムが刻める。

 ランフラットタイヤを装着しているにもかかわらず、かなりのグリップ感だったので、国内一般道やワインディングでは、腕に自信のある方なら、かなりの走りが可能でしょう。

 これこそ最新最強のボディ剛性と新たに見なおしたジオメトリーが絶妙なバランスである証拠なんですね。ちなみに、一般道でのインプレは他の評論家さんたちがいっぱい書くでしょうから、そちらをお読みください(笑)

これまでは「安物」と揶揄されたインテリアだったが、C7では激変し、質感もかなりのレベルにグレードアップしている。着座位置やシフトレバーの位置、さらにはセンターコンソール位置関係といった人間工学的な配慮も、かなりのレベルで熟成されている。

7速MTのフィールは歴代ナンバーワンの逸品であり、ゲートが明確でストロークも短く、かつクラッチのフィーリングともマッチしている。この7MTには、アクティブレブマッチングが装備されているので、シフトダウンを行えば、まるで自らヒールアンドトゥをして回転を合わせたかのような、絶妙なタイミングで回転調整をしてくれる。

スロットル開度やトラクションコントロールの介入具合、サスペンションのダンピング等、12項目をダイヤル操作でコントロールできるドライブモードセレクターは、状況に応じた5つのモードからチョイスできる。「ウエザーモード」「エコモード」「ツアーモード」「スポーツモード」「トラックモード」と、かなりの変化が体感できる。ちなみに通常走行は「ツアーモード」が推奨されている。

車重1500キロ前後のミドル級スポーツカーだが、ドライバーが感じる印象は、軽量級のスポーツカーのごときフィーリング。この驚きの軽快感は、ドーピングによるものではなく、精緻な作りの良さに伴う完成度の高さによるものだ。

すべてにおいて世界基準のスポーツカーレベル

 コルベットというと、「ザ・アメリカ」的な象徴として、アメ車のイメージリーダー的な存在を期待するかもしれませんが、正直、今度のコルベットC7はもはやそういった枠の中ではくくれない初めてのアメ車です。

 すべてにおいて世界基準のスポーツカーレベルを満たしており、実際に乗り比べたわけではないので正確な表現はできませんが、たとえばポルシェと比較したって走りの性能は負けていないでしょう。同じ場所を同条件で走れば、それこそタイム的にはC7が上回っているに違いありません。あとは、その両者から得られる「走りの質感」がどうか? そんなレベルまでC7は進化しているといっても過言ではないのです。

 ですから、コルベットフリークのみなさんにはもちろんのこと、スポーツカー好きや、なんならスーパースポーツ好きの方々にも積極的に乗ってもらいたい。そうすることで、C7の凄さがどんどん世に広まるでしょうし、この後に続く新Z06のとてつもない性能が、よりリアルに分かってもらえるはずですから。

 ルックス、インテリア、パフォーマンスの全ての点で、過去最高の出来栄えであるのは間違いないですが、オーナーであるボクから読者のみなさんにお伝えしたいのはドライバーズシートから伝わってくるオーラがハンパないことです。そろそろ全国の取り扱いディーラーで試乗車が用意されているタイミングだと思います。是非一度、実際にシートに座ってみてそのオーラを体感してもらいたいですね。

シートは二種類あり、ノーマルクーペにはGTバケットシートが、そしてZ51にはコンペティションバケットシートが装備される。このコンペティションバケットシートは、純正装着のシートの中では一二を争うほど絶品のホールド感を持つシートだ。

専用開発されたというミシュラン・ランフラットタイヤは、旧C6よりも細くなっているにもかかわらず、グリップレベルが向上しているという。足回りのセッティング等、すべてがリファインされた効果である。ノーマルクーペが、フロント18、リア19で、Z51がフロント19、リア20インチを装着。

ボディサイドミラーと写真のリアスポイラーは、Z51の専用装備品。ともにブラックペイントされるが、空力的にもデザイン的なアクセントとしても有効。ちなみにブラックのボディカラーだと同色となる。

昔のコルベットのように、「直線番長」的な印象は微塵もない。世界に誇れる一線級のスポーツカーとして評価されるに違いない。

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