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ベンコラタイプのアメリカン・ステーションワゴンの傑作!

ビュイック・リーガル・エステートワゴン (Buick Regal Estate Wagon)

エステートはミドルクラスながら8人乗り仕様

最新のアメ車ももちろんいいが、ちょっと古い中古車に目を向ければ、それこそ魅力的なアメ車が数多ある。しかも価格も安価でだ。中でもリーガルワゴンは、80'sを感じさせるビンテージスタイルにウッドパネル等、独特の雰囲気を醸し出し、都会で、海辺で、強烈な威力を放つだろう。ちなみにこの車両、店頭表示価格は68万円である。

更新日:2013.08.02

文/田中享(Tanaka Susumu) 写真/田中享(Tanaka Susumu)

取材協力/ウエストクラブ TEL 053-427-0808 [ホームページ] [詳細情報]

古き良き時代を感じさせる雰囲気が最大の魅力!

 日本ではビュイック・リーガルワゴンとは言われつつも、じつは本国ではセンチュリーと呼ばれていた。だが、日本に輸入される時、トヨタ・センチュリーの名前に引っかかり、ベースとなるリーガルの名称をそのまま日本でも使うことになったという。そんないわく付きの名車がビュイックリーガルワゴンである。

 いわゆるFFミドルクラスのセダンがベースにあり、そのワゴン版であるのだが、日本ではこのワゴンのみ一大ブームを巻き起こしたことがある。ご存知の通り、ちょっと昔の映画を見れば、よく見かけるあのクルマである。何気なく登場していた当たり前のステーションワゴン。かつてはヤナセがビュイックの正規インポーターとして、このリーガルワゴンを輸入していた経緯もある。

 今となっては中古車でしか手に入れられないが、今見ても古き良き時代の雰囲気を感じさせるということで人気が高い。ウッディワゴンということで、なおさらである。だが、当たり前だが年々程度の良いクルマが減っていることは確実である。

 ボディサイズは4930×1770×1465ミリで、とくに横幅サイズが日本で使うにはちょうど良い。エンジンも3.1リッターV6ということでパワー自体は160hpだが、過不足を感じさせることはまったくない。ちなみに搭載エンジンは92年型までが3.3リッターV6で、93年型から最終となる96年型までは3.1リッターV6となっている。

 さらにベンチシート、コラムシフトにウッディパネル…と、かつてアメ車の代名詞的存在だったステーションワゴンをものの見事に体験させてくれるのである。

リーガルワゴンって、意外にカスタムカーとしては見ることが少なかったが、今こうやってみても、純正が一番似合っている思うので、この純正ホイールはありがたいアイテム。

ボディには年式なりのヤレもあるが、全体的に状態が良く、17年も前のクルマとは思えないほどだ。

室内に使われているウッドも同様に状態良く保たれている。

筆者は無類のワゴン好きであり、アメ車からこういったステーションワゴンが消えて行ったことが残念でならないとずっと思っていただけに、このリーガルワゴンが欲しくてたまらない。

インテリアのコンディションが格段に良い

 さて取材車である。このビュイック・リーガル・エステートワゴンは、96年型の最終モデルで3.1リッターV6エンジンを搭載する。エステートなので8人乗り仕様となっており、ラゲッジに2人乗り逆向きエマージェンシー・シートを装備している。ちなみに通常のリーガルワゴンは2列シートのみで6人乗車となる。

 ボディはアイスブルーと呼ばれるボディカラー/ウッドパネルに内装ブルーモケットの仕様で、比較的良く見かけたコンビネーションである。余談だが、このアイスブルー以外にもホワイト、クリーム、ブラック、グリーン、ブラウン等のボディを見かけたことがある人は多いはず。個人的にはこのアイスブルーとホワイトが、ウッディワゴンとしての色合いが一番整っていると思うのだが。

 このリーガルワゴン、96年型ということですでに17年前の車輌となるが、驚くほど程度が良い。とくにインテリアの質感が、使い込まれている感じはありつつも、グダグダにはまったくなっておらず、ヤレとしては当たり前以前のレベルに収まっているように思う。

 シートも、モケット素材に多少使用感が出ているのみで、破れ、ほつれ等が存在しないのには正直驚いたほどだ(多少のシミはある)。インパネも、全体的にコンディション良好で、ついつい17年車ということを忘れてしまうのである。

 この時代のコラムシフトの操作性&感触は抜群であることに感心しつつ、いざ試乗。

 上記に記した通り、出だしから格段に運転しやすい。ボディの大きさがどうとか言うよりも、ドライバーがボディ四隅の感覚を認識しやすく、それに合わせてステアリングやブレーキの感触が非常に素直で、いわゆるアメリカ的な大味な印象がまったくないからである。

 とはいいつつも、ベンチシート、コラムシフト、インパネ等を見て運転していると、カリフォルニアあたりのフリーウェイを走っている気になってくるから不思議である。
 それに、ちょっとのんびり走りたい時などは最高で、ゆったりくつろぎながらのドライブこそ、リーガルワゴンの真骨頂を発揮する。

エンジンは3.1リッターV6で160hpを発生させる。スペック的には大したことないが、乗るとまったく不足を感じないから、日常域で使うセッティングの上手さが光るエンジンだ。

ベンチシート&コラムシフトとアメリカ的インパネメーター等、で運転していると本国フリーウェイをドライブしている気になれる。

中古車として一番気になるシート等のインテリアに関しては、逆に驚くほどシッカリしている。多少の使用感はあるが、17年前のクルマであることを考えると、奇跡の1台と思えたほどである(それほど酷いクルマを何台も見てきたからだが…)。

改めてリーガルワゴンって良いクルマ

 なかには「どうせフルサイズじゃないだろ?」と言う人もいるかもしれない。確かにボディはコンパクトだし、エンジンはV6で排気量も3.1リッターだが、乗ってしまえばパワーに過不足ないし、同じV6のアストロ(排気量4.3リッター)以上の動きは可能である(車重の軽さも利いている)。V8にこだわらなければ、まったく問題ない。さらにアメリカ系V6エンジンの特徴でもある耐久性の良さは特筆ものでもあるし。

 筆者もこれまでリーガルワゴンには何度も乗っているが、常に感心しきりであった。とくに九州福岡で乗った時は「このまま東京へ乗って帰りたい」と思ったほど、楽で楽しかったのである。

 今回の試乗もその時を思い出しただけでなく、改めてリーガルワゴンって乗り心地良く、運転しやすく、人も荷物もたくさん載せられて、さらにアメリカを感じさせる貴重なステーションワゴンであると再認識したのである。加えて、こんなコンディション良好車にも出会えることも、この先ほとんどないだろうとも。

 ボディサイドにウッドパネルを配した「ウッディワゴン」は、80'sを感じさせるビンテージスタイルとして、一種独特の雰囲気を醸し出し、都会で、海辺でetc、今なお強烈な威力を放つ。これだけ程度の良いリーガルワゴンが、たった68万円のプライスを付けて売られるんだから、良い時代になったものである。

↓ビュイック・センチュリーとリーガルについての補足記事
 >> ビュイックのリーガルとセンチュリーは姉妹車?

ステーションワゴンの利便性を考えてか、日本車以外はこのリアウインドーが開くタイプが多い。このリーガルワゴンも開閉に問題なく、異音等もまったくない。

ワゴンの荷室は広大であり、また室内のコンディションが格段に良い。使ってはいたのだろうが、使っていた感じがあまりないほど状態が良い。この先のオーナーにとっては最高のインテリアだと思う。

隠れているリア荷室のエマージェンシーシート。2人乗りということで、計8人乗りということになる。ちなみにこのシートの使用感はゼロと言ってもいいほど、使われた感じがなかった。

このクルマの魅力は、使い勝手の良さに尽きると思います。それでいて「アメリカ」を感じさせるところが素晴らしいのです。

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