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「Hemi キラー」の異名を持つスーパーチャージャー装着

2016 ダッジチャレンジャー SXT

425hpを発生させる「V6」で「V8」をカモる

HAYASAKIさんは、初めてのアメ車としてV6のチャレンジャーを入手した。その経緯を取材してみた。

更新日:2020.04.07

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/HPP  TEL 0485777341 [ホームページ] [詳細情報]

もともとはラングラーを購入する予定だった

 HAYASAKIさんの愛車経歴は、33GT-R、VWゴルフGTi、VWシャランときて、初めてのアメ車としてジープラングラーの購入を検討していた。

 で、ある日某販売店にラングラーを見に行くと、入荷したてのチャレンジャー8台がずらりと並んでいた。バイク趣味が高じてシャランに乗っていたから、「次なる愛車もSUV系」と決めていたにもかかわらず、「いつか乗りたい」と心に秘めていたチャレンジャーとの出会い。一瞬にして心を射抜かれてしまったそうだ。

 とはいえ、ラングラーを購入する気だったわけだから予算にも限界がある…。

 しかもその時並んでいたチャレンジャーはSRT系の高額マシンばかり。……だったはずだが、隅に隠れていた1台。そう、V6エンジン搭載のSXTである。

 この話を伺ったとき、「ラングラーからのV6繋がりですか?」と思わず聞いてしまったのだが、否。欲しかったチャレンジャーを目の前に、その時購入できる一番身近な存在がSXTだった、ということだ。

オーナーのY.HAYASAKIさん。初めてのアメ車としてチョイスしたチャレンジャー。しかもV6モデルを2年前に購入。昨年末スーパーチャージャーを装着し、理想型に近づいたと語る。

チャレンジャーフルラインナップの中で筆者が一番好きな顔面がV6。HAYASAKIさんもクラシカルな雰囲気が好きということで気に入っているという。ボンネットピンもそういった理由からチョイスしている。

リアウインドーのルーバーも同様の理由から。こうしたパーツは自ら海外から取り寄せたりして収集してきたということだ。

旧車系チャレンジャーが好きということから、ボディカスタマイズにはオールドテイストな雰囲気が注がれている。やりすぎないまとまり感が伝わってくる。

「V6かV8か」よりもチャレンジャーであることが大切だった

 で、なんと即決。この時点でHAYASAKIさんにとって大切だったのは、「V6かV8か」というよりは「チャレンジャーか否か」ということであり、「パワーが物足りなきゃ、いずれなんとかすればいい」と咄嗟に思ったという。

 「じつは旧車系のチャレンジャーの雰囲気が好きで、いずれそっちにも乗ってみたいと思っていますが、その前に現代版のチャレンジャーにも乗ってみたいという思いが強まったんですね」

 HAYASAKIさんは、購入後まず外装のアレンジを始めて行く。ポイントは旧車風。V6 SXTのフロントグリルにはメッキ系パーツが使用されており、その雰囲気が旧車風で好きだということもあり、全体のトーンをそちら側に合わせていった。

 まずボンネットフードにピンを装着しT/A風のアレンジを施し、ヘッドライトをヘルキャットのようなエアスクープ付きのリングライトに交換。リアウインドーにはルーバーを装着して、ホイールには20インチのBOSS338を装着。マフラーも交換して音質が数倍は良くなり、全体の雰囲気も格段に良くなった。

 言えば「旧車風アレンジ」ということなのだが、筆者的には現代版チャレンジャーに的を得たカスタマイズという評価。シンプルながら非常にカッコ良くなっている。

「RIPP」のスーパーチャージャーをHPPにて装着。V6 SXTのノーマルスペックが305hp、最大トルク268lb-ftであり、装着後425hp、最大トルク360lb-ftまでポテンシャルアップする。120hp、トルク数値で92lb-ftアップだ。

「RIPP」のスーパーチャージャーを使用してはいるが、HPPにて実績のあるパーツで補足し、日本の気候や燃料にあった味付けをしているから、トラブル等の心配もなく絶好調という。

最初は、ECUチューニングによりパワーアップのチューニングを行った。が、HAYASAKIさんの欲望は高まり、スーパーチャージャーの装着まで進んでいった。

リアから見ると「V6かV8か」がわからないのがチャレンジャーの良いところ。しかもこのチャレンジャーの音を聞いたら余計にV6モデルだとは思えない野太いサウンドが響き渡る。

V6でV8をカモるHemi キラーの存在を知る

 で、こうしたパーツの見立てから購入に至るまでをすべて自分で行っていたHAYASAKIさんは、ある日、あるYouTube動画を目にする。概略だが、「Hemi キラー。V6でV8をカモる」というようなうたい文句のスーパーチャージャーのCM動画。

 これまた一瞬にして興味をもったHAYASAKIさんは、正確なチューニングで名高いHPPの長池氏に連絡。購入&装着に関する相談をしたそうだ。

 「いろいろ話や希望を聞いていただきましたが、『まずはECUのチューンをしてその効果を体感してみてから再度検討した方が良いのではないでしょうか』というアドバイスをいただきました。もし、ECUのチューンで満足すればそれでいいわけですし、金銭的な負担も減りますからね。確かに的確な判断だなと思い、ECUのチューニングを行ってもらいました」

HPPでは自社でダイナモメーターを所有しているから、HAYASAKIさんのV6チャレンジャーのチューニング後のパワーアップデータを確認している。(写真は他車の測定風景)

ホイールには20インチのBOSS338を装着。ブレーキもローターを交換しているという。

マフラーも社外品に交換されており、音質重視のマフラー構造というだけあって迫力のサウンドが響き渡る。

ガンメタのボディといい、カスタマイズ全体の雰囲気といい、オーナーさんの意向が忠実に反映されたことにより、ノーマルチャレンジャーでは得られないカッコ良さがにじみ出ている。

スーパーチャージャー装着で120hpアップを目指す

 いわゆるディアブロスポーツのデバイスを使用したチューニングである。HPPは、ディアブロスポーツ社と直接メーカー契約をしている正規ディーラーであるから、それらメーカーのCPU編集ソフトを使用したオリジナルデータの製作や現車セッティングが日本国内で可能であり、HAYASAKIさんのチャレンジャーにもそのセッティングを行っている。

 「施工後の実際の変化に驚きました。確かに速くなっているし、金額以上の価値を感じました。ですが……(笑)」

 HAYASAKIさんは、ECUのチューニングで速くなったことに満足したのだが、その一方で「これにスーパーチャージャーを装着したら、どのくらい速くなのだろう」とさらなる欲望が高まったしまったのだ。

 車両購入の時もそうだが、気になってしまうといてもたってもいられないHAYASAKIさんは、昨年秋にスーパーチャージャーの装着をついに決意する。「RIPP」のスーパーチャージャーを使用したパワーアップチューニングである。もちろん施工したのはHPP。

 「RIPP」本国のHPを見ればわかるが、RIPP社のスーパーチャージャー装着で425hp、最大トルク360lb-ftを発生させるという。ちなみにV6 SXTのノーマルスペックが305hp、最大トルク268lb-ftということだから120hp、トルク数値で92lb-ftアップさせる。

 さらにこの425hpという数値だが、5.7リッターV8の370hpを圧倒的に上回り、6.1リッターV8の425hpと同等というから凄まじい。

 HPPの長池氏いわく「V6 SXTはフロント回りが軽いですから操作性に富み、V6エンジンもアルミブロックですから利点が多いですね。これをチューニングすることでまた違った世界が見えてくるかもしれません」

最初はV6で気が引けたことがあったが、今はどこに行っても驚かれることが多いという。それだけ満足感も高い。特に「エンジン回転とともにヒュンヒュン音がなるようになってフィーリングが変わったが楽しく、一層好きになったというHAYASAKIさん。

室内はほぼオリジナルのままという。センターコンソールにiPadが置かれナビ等の代わりを果たしている。

本当にHemiキラーだった

 で、HPPにて施工が始まる。「RIPP」のスーパーチャージャーを使用しつつ、HPPのこれまでの施工歴で実績あるパーツを組み合わせ、スーパーチャージャーの能力を最大限いかしつつも日本の気候や燃料にあった味付けを行っていく。もちろん車両の状態を見極めつつだ。NGK USA製のレーシングプラグやロイヤルパープルのエンジンオイルを使用しているのはそのためである。

 ちなみに、「RIPP」社の取り扱い説明書をあてにしてもその通りにはほぼいかず、しかもそれらはアメリカの気候や燃料をベースに製作されているから、「ポン付けして簡単に425hp」とはいかないことを理解していないショップでの作業は危険だから気をつけるべきだろう。

 装着に関しては、試行錯誤があったというが、装着後HPPのシャシダイでパワー計測を行い「420hp」は確実という数値が出ているということで、無事に納車されたのが昨年の暮れ。

 その後、HAYASAKIさんは神戸の実家へ里帰りし、今年に入り青森まで行き、なんやかんやですでに購入後3万キロ超(4万キロ走行車を購入したから7万キロ超の走行距離)を刻んでいるという。

 さらにスーパーチャージャー装着によるトラブルは皆無ということで、400hp超にアップしたV6を週末の足として思いっきり楽しんでいるということだ(さすがはHPPの技術力)。

 「レーシングプラグを装着していますので、その日の一発目のエンジン始動時にすぐにエンジンを切ってしまうことはできませんが、それ以外はまったく問題ありません。先日も5.7V8のチャレンジャーと一緒に走りましたが、私の方が確実に速かったですね(笑)」

 LX系の集まりに行っても「あれ、なんか違うね」と多くの方に言われ、「スーパーチャージャー付いてるんですね」と驚かれることが多いというし、今では「V6で良かったかもですね」と笑顔を見せるHAYASAKIさん。

 日本ではレアな「V6+スーパーチャージャー」という決断を下したHAYASAKIさんとそれを見事実現したHPPの技術力に拍手である。

スーパーチャージャー装着作業を行ったHPPの長池と年末以来の再開というHAYASAKIさん。装着後約5ヶ月が経つがパワーアップの変化の様子等を報告。その後オイル交換を行っていた。

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