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キャデラックらしさ溢れるデザイン感覚

2015 新型キャデラックエスカレード デビュー

リアデザインが斬新かつ特徴的

2013年最後の大物、新型キャデラックエスカレードが遂にデビューした。各種方面賑わせたスパイフォトから一年、登場した実物はさすがのオーラ。基本的にはキープコンセプトだが、リアテールランプのデザインが特徴的になった。

更新日:2013.10.08

文/石山英次 写真/ゼネラルモーターズ

より高みに。高級SUVのベンチマークになる。

 通算4世代目となるキャデラックエスカレードが遂にデビューした。洗練されたラグジュアリーSUVの旗手として、ハンドクラフトを主体とした職人技を併せ持つインテリアを有し、静かなキャビンやスムーズ極まりないパワートレインを武器に、より高いレベルの高級SUVとして生まれ変わった。

 変化の特徴は大きく分けて3つある。そのひとつがボディエクステリアのデザインであり、豪華絢爛のハンドクラフトインテリアであり搭載エンジンである。

 ボディエクステリアデザインは、これまでのエスカレード独自デザインから、ATSや新型CTSセダンを含めた一連のキャデラック言語でまとめられたデザインに進化した。ベースとなるのは先日発表されたタホ、サバーバンと同様のシルバラード。それにエスカレード特有の大型グリルを備えた、そして新たにLEDライトを有したフロントマスクが形成されている。

 ちなみに、ボディの大きさは数字上では若干の変化があれど、基本さほど変わらないと考えていいだろう。

 一方リアは、旧モデルから一転、縦長に強調されるリアテールランプが特徴になり、リアピラー全体を被う大きさに目を奪われる。

 この新型エスカレードに搭載されるエンジンは、エコテック3となる6.2リッター直噴V8。420hp、最大トルク460lb-ftを発生させるそれは、旧型同様ハイドラマチック6L80の6速ATと組み合わされる。旧型が搭載している6.2リッターV8エンジンは、403hp、最大トルク417lb-ftだったから、若干のパワーアップと10%程度のトルクアップが行われている。

 この新型のエンジンには、気筒休止システムや可変バルブタイミング、高度な燃焼システム等、最新技術で効率の良さも求められている。

 シャシーやサスペンションは、基本旧モデルからの進化版となりマグネティックライドは第三世代へと進化し、新しい可変パワーステアリングとさらに強固になったフレームボディによって、新世代のラグジュアリーSUVに相応しい走りを実現すると言う。

誰が見てもキャデラック、そしてエスカレードといった風格とオーラを兼ね備える(余計なお世話だろうが、筆者的にはこのマスクには好意的)。そしてキャデラックの先進技術を駆使した安全装備も満載である。下記リンクのハイテクデバイスを装備する。

リアの縦長テールランプは、エスカレードの象徴となる予感。ホイールは20インチが標準で22インチがオプションとなる。

美しさと品質感、さらに高級素材を散りばめた贅沢なインテリアは、新型エスカレードの最大のポイント。CUE等他のキャデラック同様のインテリア装備も付属される。

<スペック・エスカレード/エスカレードESV>
●全長×全幅×全高:5180×2044×1889ミリ
●全長×全幅×全高:5698×2044×1880ミリ(ESV)
●ホイールベース:2946ミリ(3302ミリ/ESV)
●総排気量:6200cc
●エンジン:V型8気筒直噴
●最高出力:420/5600(hp/rpm)
●最大トルク:460/4100(lb-ft/rpm)
●トランスミッション:6AT
●サスペンション:フロント/SLA独立サス/マグネティックライド
●サスペンション:リア/5リンク/マグネティックライド

旧型エスカレードは、アメリカンSUVの中で最も人気の高い1台であるが、この新型の登場によりどのようなマーケット変化が起こるか、非常に楽しみである。新型と見比べると、一気に歳をとったような(ちょっと古臭く)感じを受けるのは、筆者だけだろうか?

<関連記事>
>> キャデラック ハイテクデバイス を見る
>> キャデラック CTSセダン を見る
>> 新型タホ、サバーバン を見る

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