TEST RIDE

[試乗記]

ピックアップトラックであることを忘れさせる完成度

GMCシエラ (GMC SIERRA 1500 SLT)

フロントマスクの迫力こそGMCを選ぶべき理由

2007年に登場した旧モデルから7年、新たに導入されたGM系フルサイズピックアップトラックのシエラに試乗した。

更新日:2014.09.16

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力/ベルエアー TEL 0436-40-1212 [ホームページ] [詳細情報]

新時代のGM系フルサイズピックアップトラック

 2014年というのは、GMにとってまさに変革の時である。GM系フルサイズトラックがフルモデルチェンジを果たし、スポーツカーのコルベットが全面的にリニューアル。屋台骨となるピックアップ系のフルモデルチェンジにより、タホ、サバーまでがリニューアルされた。ファンとしてはその進化の度合いがもの凄く気になるところである。

 だが、心配はご無用。C7コルベットに乗りタホにも乗り、筆者は、すべてが劇的に良くなっていることを実感しているからである。

 GMCシエラ、いわゆるフルサイズピックアップトラックであり、シボレーシルバラードとの兄弟車となるピックアップトラックは、言わずもがな、違和感だらけの傑作だった。

 違和感その1。試乗すればわかるが、その乗り味にピックアップトラックであることを意識させることがないくらい静粛性が高く、乗りご心地がいいのである。リアサスの変化ももちろんあるが、その完成度の高さには舌を巻く(だからこそ、コイツがベースとなる新型タホやサバーのデキがいいのは当たり前)。

 ピックアップと言えば、個人的には90年代のC1500が思い浮かぶが、その時代のピックアップと言えば、まさに「働くクルマ」的な印象が強い。すなわちあのドタバタ感こそがアメ車の象徴だった(それにカスタムペイントしたり、エアサス組んだりするのが楽しかったわけだし)。

 だが、このシエラにはその姿がまったくもって似合わない。いや、働くクルマとしての性能がない訳ではない。その逆で、あまりにも良すぎて、働くクルマとして使うにはもったいないほど良く出来ているということである。

 違和感その2。これまた実物を見れば分かるが、インパネやシートは高級感に溢れ、非常に雰囲気あるクルマになった。だからこそ乗るとピックアップに乗っている感じはなく、まるで高級SUVに乗っているかのごとくであり、だからこそ「あえてピックップに乗る必要性はあるのか」と自問自答したくなる…。

 そう、今度のシエラ(シルバラード含む)はあまりにも良くなりすぎて、走行性能においては、SUVたるタホやサバーバンに引けを取らない。だからこそ、あえてピックアップを選ぶ、というそれ相応の意志や覚悟が必要になるだろう。

搭載されるエンジンは、5.3リッターV8エコテック3。355hp、最大トルク383lb−ftを発生させ、6速ATと組み合わされる。このエンジンは、直噴システムを搭載し、走行状況に応じて稼働気筒数を4-6-8と変化させるアクティブフューエルマネージメントを採用することで、パワーアップ&燃費効率アップをも実現している。

トラックであることをまったく感じさせない、洗練されたインテリア。センターコンソールの大きさというか幅が広くなり、デザイン&質感共にピックアップトラックを感じさせない。

楕円の6連メーターを新たに採用し、見た目にもドライバーに満足感を与えてくれる。メーターパネルの針ひとつの動きからして異なり、あらゆる操作性の滑らかさにも驚きを隠せない。

パワーアップと燃費効率の充実

 搭載されるエンジンは、5.3リッターV8エコテック3。355hp、最大トルク383lb−ftを発生させ、それは2013年型の同車エンジンよりも40hp、最大トルクで48lb-ftアップしている事になる。

 このエンジンは6速ATと組み合わされ、また直噴システムを搭載し、走行状況に応じて稼働気筒数を4-6-8と変化させるアクティブフューエルマネージメントを採用することで、パワーアップ&燃費効率アップをも実現しているのである。

 ちなみに、このエンジンの他には、4.3リッターV6エコテック3と6.2リッターV8エコテック3の、計3種類のエンジンがラインナップされている。

 一方インテリアは、これまでのような質素な空間とは無縁の、非常にモダンな仕上がりを見せている。センターコンソールの見栄えや操作性はもちろんのこと、メーターパネルの針ひとつの動きからして異なり、あらゆる操作性の滑らかさにも驚きを隠せない。

 当たり前だが、ステアリングの反応は至極スムーズであり、ブレーキングもまったくもって一般的な乗用車のようである。

 ちなみに、ボディ全体の大きさはフルサイズだけあって堂々たるものだが、取材車にはバックモニターと連動するパークアシストが備わっており、ボディ全体が四角い角張ったデザインとなっているため、前後左右の感覚は掴みやすいのは嬉しい。

タイヤサイズはSLTグレード標準の265/65R18インチ。純正のオプションでは20および22インチがチョイスできるというから、そういった大径サイズを履きこなすだけの懐の深さを備えている。

社外品となるサイドステップを装備済み。絶対に必要な装備だけに嬉しい。

LEERのハードトノカバーとPENDALINERのベッドライナーといった必要装備はすでに備えているので、購入後にアフター装備する必要はない。

GMCシエラであることの意味

 GMCシエラということで、試乗時の興味は「なぜシエラ?」「シルバラードじゃだめか?」ということに尽きる。 

 だが、一目見てすぐに答えが出た。シエラの真骨頂であるそのフロントマスクの見た目にこそ、選ぶべき理由が隠されていると実感できたからである。

 2007年にデビューしたトヨタタンドラが起こしたピックアップ界のタンドラショックによって、それ以降のデザイナーはみな、「フロントマスクの迫力」を追いかけ出したと言われているが、その中でも今度のGMCのマスクは特筆ものである。

 しかもそれは、ダッジラムのようなアクの強さは感じさせず、GM系デザインの範疇内でやり遂げたことが素晴らしい。

 だからか、今度のGMCシエラは、現タンドラオーナーからの問い合わせが多いというからうなずける。

 走りだした印象は、正直、SUVと言われても分からないほど、引き締まったものだった。ボディは非常に硬質で、ハンドリングもスムーズ、そして全体的にかなり静か。もちろんブレーキングも至って普通に止まる。

 足回りは、AWDということで常に安定しており、路面の凹凸をいとも簡単にいなしてスムーズに走る姿に、往年のピックップの姿は見えてこない。

 だが、あえてこの新時代のピックアップを選ぶというなら、誰も止めはしない。意志さえあれば誰もが十分に満足できるに違いないからである。

センターコンソールには、ドライバーインフォメーションやカラーディスプレイが備わり、中央パネルには4.2インチのモニターやマイリンク、ラジオコントロール等が備わる。さらにシガーライターソケット、AC電源、USBコネクターも装備される。

ベース、SLE、SLTと続くトリムレベルだけに、取材車のSLTは最上級グレードとして質感の高いレザーシートが備わる。下位グレードにはベンチシートもあるが、取材車はセパレートタイプのシートヒーター付き。

リアシートは同じくレザーシートとなり、60/40の分割可倒式ベンチシートとなる。

RELATED

[関連記事]

2015 GMC キャニオン (GMC CANYON)

TEST RIDE

BUBU / ミツオカ

GMCシエラ (GMC SIERRA )

TEST RIDE

BUBU / ミツオカ

2014年型GMCシエラ Wキャブ 4WD

REGULAR ARTICLES

BUBU光岡グループ

GMCサバナ エクスプローラー (GMC SAVANA)

TEST RIDE

BUBU / ミツオカ

2017 GMC アカディア (GMC ACADIA)

SPECIAL ARTICLES

SHOP

[同店舗記事]

ARCHIVES

[アーカイブス]

SEMA SHOW 2021へ続く道 完結編

TEST RIDE

ジェットシティ

限定5台のシボレー・コルベット・グランスポーツが登場!

NEWS & INFORMATION

ゼネラルモーターズ・ジャパン株式会社

ダッジ デュランゴ スーパーパースィット (DODGE DURANGO)

REGULAR ARTICLES

ジャパンレーストラックトレンズ

ロサンゼルスモーターショー

REGULAR ARTICLES

シボレー・サバーバン 試乗インプレッション Part3

TEST RIDE

インポートカーグローバル

NEWS & INFORMATION

[ニュース&お知らせ]

SPECIAL ARTICLES

[特集]

CAR

[新着アメ車]

ジープラングラーサハラ
ジープラングラーサハラ

168万円

年式:2004年

走行距離:49,250km

ガレージダイバン

ダッジラムバンパネルバン ログハウスキャンピングカー
ダッジラムバンパネルバン ログハウスキャンピングカー

328万円

年式:1995年

走行距離:

クラフトスクエア

シボレーサバーバン2WD
シボレーサバーバン2WD

318万円

年式:1989年

走行距離:

クラフトスクエア

シボレーカプリスワゴンLT-1エンジン
シボレーカプリスワゴンLT-1エンジン

268万円

年式:1995年

走行距離:154,000km

クラフトスクエア

PARTS

[新着パーツ]

クライスラー300/300C カービ交換なら2011-2014年車両  Android搭載 4G 64G
クライスラー300/300C カービ交換なら2011-2014年車両  Android搭載 4G 64G

226,600

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

グランドチェロキー (WK36A、WK57A系)カーナビ交換なら2011〜2013
グランドチェロキー (WK36A、WK57A系)カーナビ交換なら2011〜2013

232,760

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

シボレー カマロカーナビ交換ならあとづけ屋 ハイテックナビ(テスラスタイル) Android搭載
シボレー カマロカーナビ交換ならあとづけ屋 ハイテックナビ(テスラスタイル) Android搭載

162,800

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

ACデルコ エンジンオイルエレメント PF454 アメ車 シボレー カマロ コルベット GM車
ACデルコ エンジンオイルエレメント PF454 アメ車 シボレー カマロ コルベット GM車

1,782

MAINTENANCE

6DEGREES

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA西東京

CAR

[新着アメ車]

ジープラングラーサハラ
ジープラングラーサハラ

168万円
支払総額204万円

年式:2004年

走行距離:49,250km

ガレージダイバン

ダッジラムバンパネルバン ログハウスキャンピングカー
ダッジラムバンパネルバン ログハウスキャンピングカー

328万円
支払総額348万円

年式:1995年

走行距離:

クラフトスクエア

PARTS

[新着パーツ]

クライスラー300/300C カービ交換なら2011-2014年車両  Android搭載 4G 64G
クライスラー300/300C カービ交換なら2011-2014年車両  Android搭載 4G 64G

226,600

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

グランドチェロキー (WK36A、WK57A系)カーナビ交換なら2011〜2013
グランドチェロキー (WK36A、WK57A系)カーナビ交換なら2011〜2013

232,760

AUDIO&VISUAL

あとづけ屋

スーパフォーマンス・ジャパン公式HP有限会社 スペース YOKOHAMA西東京

ページトップ